名張市議会 > 1997-03-05 >
03月05日-01号

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  1. 名張市議会 1997-03-05
    03月05日-01号


    取得元: 名張市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-15
    平成 9年第275回( 3月)定例会         平成9年名張市議会第275回定例会会議録 第1号              平成9年3月5日(水曜日)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                 議事日程 第1号          平成9年3月5日(水曜日) 午前10時開議第 1 会議録署名議員の指名第 2 会期の決定第 3 市長の施政方針第 4 教育委員会の教育行政方針第 5 諸般の報告第 6 請願、陳情について第 7 議案第 1号 平成9年度名張市一般会計予算について    議案第 2号 平成9年度名張市福祉資金貸付事業特別会計予算について    議案第 3号 平成9年度名張市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について    議案第 4号 平成9年度名張市東山墓園造成事業特別会計予算について    議案第 5号 平成9年度名張市簡易水道事業特別会計予算について    議案第 6号 平成9年度名張市農業集落排水事業特別会計予算について    議案第 7号 平成9年度名張市土地区画整理事業特別会計予算について    議案第 8号 平成9年度名張市国民健康保険特別会計予算について    議案第 9号 平成9年度名張市老人保健特別会計予算について    議案第10号 平成9年度名張市病院事業会計予算について    議案第11号 平成9年度名張市水道事業会計予算について第 8 議案第12号 平成8年度名張市一般会計補正予算(第5号)について    議案第13号 平成8年度名張市福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)について    議案第14号 平成8年度名張市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)について    議案第15号 平成8年度名張市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)について    議案第16号 平成8年度名張市土地区画整理事業特別会計補正予算(第3号)について    議案第17号 平成8年度名張市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について    議案第18号 平成8年度名張市老人保健特別会計補正予算(第2号)について    議案第19号 平成8年度名張市病院事業会計補正予算(第3号)について    議案第20号 平成8年度名張市水道事業会計補正予算(第2号)について第 9 議案第21号 名張市立病院使用料及び手数料条例の制定について第10 議案第22号 名張市監査委員条例の一部を改正する条例の制定について    議案第23号 委員会の委員等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第24号 名張市消防団に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第25号 名張市社会教育指導員の報酬及び費用弁償に関する条例及び名張市生活相談員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第26号 選挙管理委員会及び議会等の要求により出頭した者等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第27号 議会の議員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第28号 市長、助役及び収入役の給料並びに旅費等に関する条例及び名張市水道事業管理者の給料及び旅費等に関する条例の一部を改正する条例の制定について第11 議案第29号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について第12 議案第30号 名張市電子計算組織に係る個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例の制定について第13 議案第31号 名張市病院等医療機関整備基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例の制定について第14 議案第32号 名張市保育所条例の一部を改正する条例の制定について第15 議案第33号 名張市在宅介護支援センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について第16 議案第34号 名張市農業集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について第17 議案第35号 名張市営住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例の制定について第18 議案第36号 名張市公民館条例の一部を改正する条例の制定について第19 議案第37号 名張市老人保健施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第38号 名張市水道給水条例の一部を改正する条例の制定について第20 議案第39号 名張市工場設置促進条例による工場指定について第21 議案第40号 市道路線の認定について    議案第41号 市道路線の認定について    議案第42号 市道路線の認定について    議案第43号 市道路線の変更について~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  本日の会議に付した事件   議事日程のとおり~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  出席議員   藤岡 敏清君     樫本 勝久君     梶田 淑子君     坪井  祥君   橋本 隆雄君     西田 英夫君     川合  滋君     橋本マサ子君   柳生 大輔君     辻村 文夫君     和田真由美君     山下 松一君   小野 彰則君     加藤 富栄君     中森  茂君     山口長四郎君   竹内 秀夫君     山村 博亮君     高北 一郎君     中島 一民君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  欠席議員   なし~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  説明のため出席した者   市長        富永 英輔君      助役        森田  香君   収入役       岡村 俊作君      教育委員長     辻  敬治君   教育長       梅田  馨君      監査委員      山本 昭始君   水道事業管理者   山地 浩二君      総括調整監     奥西 正利君   企画調整部長    喜多  尚君      総務部長      佐々木定夫君   市民部長      深井  薫君      産業振興部長    泰羅 俊哉君   建設部長      宮脇  英君      都市環境整備部長  岡山 佳男君   保健福祉部長    川瀬 国雄君      教育次長      堀内佐久夫君   市立病院事務局長  西  博美君      水道部長      藤本 丈士君   消防担当参事    岩木  正君      環境衛生担当参事  井上 克也君   監査委員事務局長  奥  正明君      農業委員会事務局長 吉村 一三君   秘書室長補佐    中澤 克郎君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  事務局職員出席者   事務局長      蔵冨 政次君      次長        島岡  進君   庶務係長      生杉 哲寛君      書記        濱田 謙治君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                 午前10時9分開会 (議長山口長四郎君議長席に着く) ○議長(山口長四郎君) 平成9年3月名張市議会第275回定例会を開会いたします。 ただいまから本日の会議を開きます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(山口長四郎君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において和田真由美君、山下松一君を指名いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 会期の決定 ○議長(山口長四郎君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は、本日から3月26日までの22日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) ご異議なしと認めます。したがいまして、会期は本日から3月26日までの22日間と決定いたしました。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第3 市長の施政方針 ○議長(山口長四郎君) 日程第3、市長の施政方針についての説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) おはようございます。 本日第275回定例市議会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には何かとご多用のところご参集を賜り、まことにありがとうございます。 平素は市政の推進に格別のご理解とご協力をいただき、感謝にたえないところでございます。おかげをもちまして、今日まで進めてまいりました7大事業を初めとする諸事業も順調に進捗することができました。ここに改めまして市議会並びに市民の皆様方に厚く御礼を申し上げます。 また、本年は私にとりまして2期目の最後を締めくくる重要な年度に当たりますことから、市政の推進にさらなる努力を傾注してまいる決意でありますので、引き続きご支援とご協力をお願い申し上げる次第でございます。 さて、今期定例会に付議いたします事件は、平成9年度名張市一般会計予算など43件であります。いずれも重要な議案ばかりでございますので、何とぞよろしくご審議を賜り、滞りなく議了していただきますようお願い申し上げます。 それでは、諸議案の説明に先立ちまして、市政に対する所信の一端を明らかにいたしますとともに、今後取り組むべき重要施策につきまして、その概要を申し述べたいと存じます。 本年は憲法・地方自治法施行50周年の記念すべき年です。これを機に記念行事を開催するなど、市民の皆さん方と一緒に改めて意義を考えたいと思います。 さて、終戦直後、国民が行政に求めた要求は飢餓からの脱出であり、荒廃した国土の再建、経済復興でありました。この時代、国民意識は同じ方向を向いていましたから、国は全国一律に同水準の施策を展開することが重要でありました。したがいまして、地方自治体は国が定めた法律、制度を受けて事業を遂行することが行政の中心でありました。その結果、いわゆる縦型、管理型の行政システムが定着し、今日に至っているのであります。その後の目覚ましい経済発展による国民生活の物的、量的水準の向上は生活様式の多様化をもたらし、身近な生活環境や教育、文化、福祉など、物の豊かさから心の豊かさ、生活の質的な向上を求めるように国民意識に変化が見られるようになりました。 このような国民意識の変化は、価値観の多様化、個性化によって同一ではなくなり、行政への要求も多元的なものとなってまいりました。従来の統一された国民要求に対しては、国が主役となって全国一律の基準を定めることが重要でありましたが、それぞれの地域の特性に応じた課題や多様化する住民要求に対処する施策の展開は、住民に身近な地方行政が担わざるを得なくなりました。このように、地方分権への移行は社会的な必然性によるものであります。 地方分権は地域の自己決定権の拡充を図り、住民の参画による民主主義の活性化を目指すものです。言いかえれば、地方自治の本旨である自分たちのまちは自分たちでつくろうという住民自治の確立にあります。戦後50年間中央集権的な縦型の行政システムになれてきた私どもにとりましては、地方分権の推進は明治維新、戦後改革に次ぐ第3の改革とも言うべき大変革であります。この変革期を乗り切り、新しい時代を切り開くためには、新たな秩序の構築が不可欠となり、地方分権に対応する新しい行政システムの創造が必要となったのであります。 新しい時代には新しい発想と仕組みが求められています。今、何よりも必要なことは、まず私たちの意識の変革です。地方分権は従来の国と地方との関係を上下・主従から対等・協力の新しい関係に転換させようとするものです。市民と行政との関係も同様であります。これまでの市民と行政との関係は、管理・要望型でありました。これを市民と行政の協働による創造型へ、縦から横の関係へと意識の変革が求められているのであります。とりわけ、行政の担い手である職員の意識改革なくしては住民自治を実現することはできないでありましょう。単なる国の制度の選択というこれまでのやり方の踏襲ではなく、主体的、創造的な政策形成への取り組みや政策決定への民主的なプロセスを大事にする仕組みの確立など、先見性と総合性のある戦略的思考へと意識を変革することによって、地方分権にふさわしい進取と創造の息吹あふれる市政の展開が図られるものと確信いたします。 市民との協働体制によってまちづくりを推進するためには、市民と行政の信頼関係の確保は欠かせぬことです。政策の立案、施策の展開に当たっては、公平、公正な事務事業の執行に努めることは言うまでもありません。さらに、より透明でわかりやすい市政運営を目指すために、あらゆる行政情報を市民と共有し、情報開示制度の導入を図るべく準備作業を急いでいるところであります。 しかし、情報開示に当たっては、個人情報の保護と公益との軽重など、さまざまな角度から十分調査、研究すべき問題点も多くあります。年内には準備を完了し、情報公開条例の制定をいたしたいと考えております。 名張市が独自で市民の負託にこたえる行政を展開するためには、まず何よりも政策形成能力を高め、地方分権の受け皿となるシステムづくりを進める必要があります。多様化する市民ニーズや地域の持つ個別の行政課題に対応する施策の展開を市民との協働体制で進めるためには、従来の縦割り行政によることなく、事務事業、制度などの総合的かつ抜本的な見直しに取り組むとともに、総合調整機能経営管理機能の強化を図るなど、多面的、総合的に事業推進のできる新たな行政システムの整備を急がなければなりません。それぞれの地域が進めようとしている住民主体のまちづくりを支援していくために、昨年、地域振興推進チームを設置し、地域と一体となったまちづくりを進める庁内組織を整備いたしましたのも、新たなシステムづくりへの一つの試みであります。それと同時に、職員の能力を高める研修の充実やスペシャリストの活用を初め、市民の参画による政策形成システムの確立を図ってまいります。 分権時代は地域の主体性、自立性のあるまちづくりが必要であり、多様化、高度化する住民ニーズに即応する行財政運営が求められています。国は本年度を財政構造改革元年に位置づけ、改革を進めていく予定です。これを受けて地方財政は、地方税制の改正のほか財政体質の健全化と徹底した歳出の抑制が求められています。こうした国の方策に沿いながら、経費の節減と事業の厳選に努め、より効果的な市財政の運営を図ってまいります。また、職員の定数の適正化を図るため、簡素で効率的な行政システムの確立を目指すとともに、職員の能力開発に努めなければなりません。引き続き、行政改革大綱に基づいて改革を推進してまいります。 今、私たちの世代に与えられている使命は、激動する変革期を乗り切り、地域の特性を生かし、個性的で魅力あふれるまちづくりを行政と市民が一体となって取り組み、子や孫に誇りを持って引き継ぐことのできるふるさと・名張の創造であります。そのためには新しい世紀を展望し、社会の潮流、変化に対応する第5次総合計画の策定に取り組まなければなりません。さまざまな改革、変化の激しい今日、将来を見据えることは極めて困難ではありますが、21世紀のビジョンを創造し、新たな計画づくりを進めてまいりたいと存じます。 東京一極集中から新しい国土軸の形成によって魅力ある多様性に富んだ地域社会を形成し、広域的な地域間の連携、交流を目指した新しい全国総合開発計画が策定されつつあります。一方、地方分権の推進によってさまざまな面でボーダーレス化が進む中、多様なニーズに対応する広域行政の推進が必要であり、広域的連携と役割分担を図りつつ、広域連合制度などの検討や伊賀地域の一体的な圏域形成に努めなければなりません。 このような中で、昨年、知事承認を得た伊賀地方拠点都市地域基本計画では、名張都市生活文化拠点地区名張教養文化拠点地区を設定し、さらに広域的支援事業も盛り込んでいます。これに基づいて、都市基盤の整備と魅力と活力のある中心市街地の形成に努め、伊賀地区の中心都市としての役割を果たしてまいります。 伊賀地区広域市町村圏事務組合では、圏域外の地域との多様な交流による広域連携プロジェクト構想等の実現促進や、地域ポテンシャルを高める情報受発信機能を強化するため、将来の地域連携、交流軸をにらみながら、ハイモビリティネットワーク構想の推進やテレトピア計画の見直しを行ってまいります。 大きな転換期にある平成9年度は、引き続き7大事業の推進を初め、福祉のまちづくり、防災まちづくりを最重点に、新しい時代に向け名張市の望ましい都市像、自然と人と文化が調和する快適生活都市の実現を目指すハーモニープラン名張21の後期計画を実践してまいります。諸施策の推進につきましては、後ほど平成9年度の当初予算の中でご説明申し上げることとし、主要な施策についてのみその概要を申し述べたいと存じます。 快適な生活環境と魅力ある都市基盤の形成を図るため、まちづくりの基本となる総合的な土地利用や都市計画の基本方針を明らかにする土地利用マスタープラン及び都市マスタープランにつきましては、本年度は最終的な成案を策定いたしますとともに、開発指導要綱の改正につきましても、これらのマスタープランとの整合を図り、一体的な土地利用の誘導に向け検討を進めてまいります。 さらに、近年の急激な都市化の進展に伴い、市内の交通量も増加の一途をたどり、各所において混雑度が増しています。こうした状況を踏まえ、将来の都市交通のあり方、道路網の基本計画となる都市交通マスタープランの策定を本年度も引き続き取り組んでまいります。 国道368号を初め国道、県道の整備につきましては、県と緊密な連携を取りながら事業促進に努めます。県道布生夏見線住宅宅地関連公共施設整備促進事業として、本年度は一部工事に着手される手順となっております。 市道の整備につきましては、本町夏秋線の東町工区は本年度中に、平尾朝日町線、朝日町地区は平成10年度末の完成を目指します。別途、議案でご審議いただく市道平尾夏見線、坊垣地区の整備につきましては、本年度、住宅宅地関連公共施設整備促進事業の新規採択を受け、本格的に事業に着手するとともに、名張駅桔梗が丘線の交通安全施設整備事業も本年度から新たに着手し、平成13年度完成を目指します。その他の市道整備につきましても、引き続き事業促進に努力してまいります。 中央西土地区画整理事業は、昨年度から着手しています近鉄線の立体交差部工事をさらに進めるとともに、仮設迂回路等を整備し本格的な造成工事に着手いたします。 名張駅前市街地再開発事業は、事業規模、内容など整備手法のあり方について抜本的な見直しが必要と考え、再検討を進めているところであります。魅力ある都市空間とターミナル拠点としての機能を兼ね備えたプランの策定に向け努めてまいります。 公園につきましては、名張中央公園のこどもの森整備事業や朝日公園整備事業を昨年度に引き続き事業推進に努めてまいります。 治水事業としての名張川右岸の河川改修につきましては、新町橋のかけかえ工事が平成10年度に完成する予定であります。護岸整備については、親水性、多自然型の河川改修に配慮した整備を要請するとともに、右岸の生活道路の整備を進めてまいります。 また、比奈知ダムの建設工事は順調に進捗し、本年10月から約1年間の試験湛水を実施し、平成10年度末に事業を完了する予定であります。また、ダム周辺の環境整備につきましては、関係機関等と協力しながら整備に努めます。 次に、情報通信の高度化によってインターネットの急速な普及など、私たちの生活や地域社会も確実に変化しています。昨年、地域の情報化を進めるため地域マルチメディア推進懇話会を設置しました。教育、医療、福祉などの市民生活に直結した情報提供によって、行政サービスの向上を図るとともに、ケーブルテレビサービスエリアの拡大や情報ネットワークシステムの構築など、すべての市民が多様な情報文化に接することができるよう官民一体となって情報基盤の整備に努めてまいります。本年度は市民ロビー等情報発信コーナーを設置して、インターネットにホームページを開設し、全国に向けた名張ブランドの情報発信を行うなど、地域づくりに活用できるよう地域の情報化に積極的に取り組んでまいります。 平成4年に県下に先駆けて制定した名張市快適環境基本条例は5年目を迎えます。快適環境づくりの節目の年に当たる本年度は、年間を通じて地球環境をテーマとした各種関連イベントを実施し、市民意識の高揚を図るほか、ごみや廃棄物の不法投棄を防止するためのさく、看板等の設置助成制度を創設し、地域の環境美化に努めてまいります。 廃棄物処理につきましては、資源循環型のごみゼロ社会を目指し、本年4月から施行される容器包装リサイクル法に基づき、ペットボトルの分別収集を約10カ所で試行いたします。 放置自転車対策につきましては、美旗駅周辺に有料自転車駐車場が完成いたしますのを受けて、本年度中には当駅周辺を自転車放置禁止区域に指定いたします。また、赤目口駅、桔梗が丘駅周辺についても引き続き放置自転車対策を講じてまいります。 市民生活の快適性を確保し、あわせて名張川等の水質を保全するためには、総合的な生活排水対策の充実を図っていく必要があります。公共下水道事業農業集落排水事業合併処理浄化槽設置等を着実に進めていくことが重要であります。 公共下水道事業については、事業の根幹をなす終末処理場立地に向けた具体的な地域整備の方策を取りまとめ、平成10年度の都市計画決定に必要な事業計画の策定作業等に取り組みたいと考えております。 また、農業集落排水事業につきましては、本年4月に田原地区が供用開始する運びとなりました。美旗東部地区、薦原地区の事業を引き続き推進し、川西地区の新規着工にも取り組んでまいります。 水道事業の第三次拡張事業につきましては、水需要の動向に見合う施設整備と第四次拡張事業につなげる事業内容にするため、後期計画の見直しを図ったところであります。本年度は給水需要への安定供給を推進する配管等の整備に努めるとともに、老朽化が著しい大屋戸浄水場受変電設備改良工事を実施します。さらに、給水区域外未給水地域の解消に向け、引き続き水源調査を実施し、給水手法の検討を進めていきたいと考えております。 斎場の移転改築は、いよいよ滝之原地区での受け入れ体制が整いましたので、本年度は基本計画に基づき実施に向けた取り組みを積極的に進め、平成11年度末の完成を目指したいと存じます。議会の格別のご理解をお願い申し上げます。 防災対策につきましては、市民が安全で安心して暮らせるようあらゆる災害に万全を期すため最重点課題に位置づけ、諸事業を展開してまいります。自主防災隊への救助用資機材の配備、避難所案内標識の設置を計画しています。 消防施設整備といたしましては、耐震性防火水槽を初めとする諸施設の整備を図るとともに、防災拠点となる消防庁舎の移転については、具体案に向けてさらに検討を進めてまいります。 また、市立病院、医療機関と連携した救急業務の充実、救急救命士の養成など高度救命体制の整備を図ってまいります。 市民の長年の夢でありました市立病院が、本年4月21日開院の運びとなりました。これもひとえに議員各位を初め市民や関係者のご理解とご協力のたまものと厚く御礼を申し上げます。 市立病院は、救急医療、入院や専門的な外来診療などに重点を置いた地域の中核病院として運営するとともに、24時間体制で対応する在宅介護支援センターを併設した老人保健施設ゆりの里も同時にオープンし、その役割を十分果たせるよう取り組んでまいります。 高齢者福祉につきましては、高齢者が家庭や地域で生活を営むことができるよう在宅福祉サービスの充実を図ります。中でもホームヘルプサービス事業は、早朝、夜間、休日等365日対応のサービスを実施します。また、訪問看護ステーションへの支援を行い、介護に重点を置いた看護サービスの充実を図ってまいります。 重度痴呆性高齢者対策といたしましては、老人保健施設第2おかなみへ建設補助を行い、ニーズに対応できる体制の充実を図ります。 障害者福祉をより充実させていくために、ノーマライゼーションの理念に基づく障害者福祉計画を策定し、バリアフリーの社会の実現を目指します。 本年度から母子保健事業は市町村の業務になります。すべての子供が健やかに生まれ育つことのできる地域づくりを目指し、保健、福祉、医療、教育等、子供たちを取り巻く事業の推進を図ります。 保育事業をより充実させるために、本年度から東部保育所において延長保育を、滝之原保育所において乳児保育をそれぞれ実施します。また、放課後における小学校低学年の留守家庭児童の健全育成を図るため、放課後児童対策事業を桔梗が丘と梅が丘の2地区で実施いたします。 極めて厳しい環境下に置かれている農林業を振興するため、それぞれの地域の特性を生かした施策の展開が図られるよう懇談会等を開催しながら農村集落の意向把握に努め、これらを基盤に農業振興計画を策定いたします。 また、新食糧法に基づく生産調整が本年度も実施されることから、地域が協力して取り組むとも補償事業に対して市も支援することとし、生産調整の実効性確保と集落営農機能の活性化を図ってまいりたいと考えています。さらに、住みよい農村環境をつくるために、広域農道を初めとする農道整備、ため池改修、農業集落排水事業などの整備を推進し、魅力ある農村づくりを進めてまいります。 一方、林業振興につきましては、林道整備を計画的に行うとともに、昨年新たに発足した伊賀森林組合の育成支援に努めてまいります。 商業の振興につきましては、既成市街地の活性化、商業振興の核的施設としての特定商業集積整備事業の複合施設リバーナの集客力を既存商店街へ波及させ活性化を図るため、都市計画道路の整備とあわせて商店街機能の充実を官民一体となって進めてまいります。 また、滝之原工業団地については、造成工事の促進と企業誘致活動を積極的に進めてまいります。 さらに、U・J・Iターンの促進、若者の地元定着、女性の就労への機会拡大など、各種就労支援の施策を展開するとともに、勤労市民の潤いある豊かな生活を実現するためのゆとり創造事業を実施してまいります。 赤目四十八滝や香落渓の自然観光資源の活用と歴史・人文資源の掘り起こしを行い、観光都市としてのさらなる飛躍を目指します。また、観光施設の整備を実施するとともに、本年度は東大寺サミット'97イン伊賀を当市と大山田村で共同開催いたします。 平成10月4月に開学が予定されている皇学館大学社会福祉学部は、地域の生涯学習環境の向上や文化・コミュニティーの形成など地域に開かれた大学として広く貢献するものと期待されているところであります。こうした期待にこたえるべく、地方の大学として特色のある学部、充実した教授陣を整え、社会福祉という専門分野での地域への協力など、大学、市民、行政、企業の垣根を越えた地域交流ネットワークの形成や市内の高校からの優先入学枠の確保など、今後、大学と具体的な協議を進めてまいります。 地域に根ざした教育施策の一層の充実を図るため、諸施設の整備を行い、教育環境の充実に努めるとともに、芸術・文化を振興し、名張らしい市民文化・なばり文化を創造することによって、市民のふるさと意識を醸成いたしたいと考えております。また、個性やライフステージに応じたスポーツの振興も図ってまいります。 なお、教育行政の方針と施策につきましては、教育委員長から詳しくご説明申し上げます。 人々が共生する社会の実現に向け人権への関心が一段と高まりを見せている中、当市におきましても、すべての行政分野において人権の視点を持ち、昨年に制定した名張市における部落差別をはじめあらゆる差別の撤廃に関する条例が目指す人権尊重都市・名張の実現のために必要な各種施策を積極的に推進し、市民の人権意識の高揚に努めてまいります。 同和対策事業の推進につきましては、地対財特法の法期限後の方針として、昨年閣議決定された同和問題の早期解決に向けた方策についてを踏まえ、当市といたしましても残事業の早期完了を目指し事業の推進に努めてまいります。 住民主体のまちづくりを支援していくために、昨年、庁内に国津地区地域振興推進チームを設置いたしました。本年度も引き続き各地域のまちづくり組織の結成と計画づくりを積極的に進めてまいります。 女性施策につきましては、名張市女性行動計画ベルフラワープランが効果的に推進するよう地域女性のネットワークづくりを進め、市民と行政が一体となって男女共同参画への啓発を進めてまいります。また、未来を担う青少年の健全育成を市民総ぐるみの運動として引き続き展開してまいります。 国際化の推進につきましては、市民レベルの国際交流を一層推進してまいります。平成7年に設立された小さな世界都市連合推進協議会総会が、本年7月に当市において開催されます。市民の多数の参加をいただき、国際交流や国際協力に関するセミナーやシンポジウムを実施いたします。 以上、市政運営に対する所信と講じるべき重要施策について申し上げました。今後も議会のご理解とご協力を賜りながら、全職員が一丸となって市民の負託にこたえるよう全力を尽くす決意でございますので、議員各位を初め市民の皆様方のなお一層のご支援、ご指導をお願い申し上げ、施政方針といたします。ありがとうございました。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第4 教育委員会の教育行政方針 ○議長(山口長四郎君) 日程第4、教育委員会の教育行政方針と施策の説明を求めます。 教育委員長。  (教育委員長辻 敬治君登壇) ◎教育委員長(辻敬治君) おはようございます。 平素は教育行政につきまして深いご理解のもとご支援、ご協力を賜っておりますことをまず厚く御礼を申し上げたいと思います。また、こうして私どもの教育行政の方針を述べさせていただきます機会をいただきましたことに対しまして、敬意を表したいと存じます。 さて、平成9年度を迎えるに当たり教育行政の方針と施策について概要を申し述べさせていただき、議員各位を初め市民の皆様のご理解とご支援をお願い申し上げたいと存じます。 21世紀の幕あけを間近に控え、今、時代は全体の平等性、均質性を重視した量的な発展から、個々の多様な個性やゆとり、潤いを大切にする質的な発展を重視するようになってきております。このような状況のもと、教育も大きな変革が求められております。国際化、情報化など時代の変化の中でたくましく生きる人材の育成、また週5日制といった社会の変化に対応する教育のあり方に目を据え、個々の能力と創造性を重視する生涯学習の視点に立った教育を推進いたさなければならないと、考えており、教育、文化、芸術、スポーツと、新しい時代に対応した教育諸施策の推進に向けて全力で取り組んでまいる所存であります。 まず、学校教育の推進について申し上げます。 学校教育においては、21世紀を担う子供たちに求められている変化の激しい社会の中で、生きる力をはぐくまなければなりません。みずから学ぶ意欲や主体的に判断して行動できる力を育成するため、基礎学力の充実と一人一人の興味、関心を大切にした個性を生かす教育を推進する必要があります。また、教える者として教師みずからがその意識を改革し、資質を向上させるために各種研修会を実施し、子供たちにとって楽しい学校が実現されるよう努力してまいります。 いじめ問題については、依然として深刻な状況にあることから、弱い立場の者をいじめることは人間として絶対に許されないということをさらに認識し、家庭、学校、社会が連携し、一体となって取り組んでまいります。 また、特に昨年、全国的に広がりを見せた病原性大腸菌O-157による食中毒事故については、その予防に全力を挙げて取り組んでまいりましたが、本年度も引き続き施設の改善や事故防止への指導を行いたいと存じております。 さらに、情報教育の充実のため、小学校における教育用コンピューターの整備を計画的に進めることとし、本年度はモデル校として長瀬小学校と百合が丘小学校に新規のコンピューターを配置し、活用方法等の研究を推進してまいります。 人権教育については、人権尊重の精神に貫かれた人間の育成を目指すとともに、特に部落問題学習を通して正しい認識と差別を絶対に許さない実践力の育成を目指し、同和教育の一層の充実に努めます。 また、環境問題に対しては、環境から学び、体験的な学習を推進し、環境や自然を大切にする心をはぐくむ資質と能力を育成するための環境教育を充実してまいります。 障害のある子供へのきめ細かなケアと指導を進めるため、障害児学級の充実を図り、特に重度の障害児が通学する学校に介助員の配置を行います。同時に、障害児に対する正しい理解ができるように障害児教育の充実に努めてまいります。 なお、学校週5日制については、保護者の理解と協力を得ながら平成15年の完全実施に向けて、授業時数の確保を初め教育課程編成の検討等、さらに検討を加え準備をいたします。 次に、学校施設の充実について申し上げます。 児童・生徒の学習の場であり生活の場である学校の教育環境を豊かに整えることは、子供たちの健やかな成長、発達を促し、豊かな人間性をはぐくむ上で、また学習をより充実する上で極めて大切なことであります。施設の安全性はもとより、新たな教育内容、方法の多様化に合わせたゆとりと潤いのある教育環境整備のため、魅力ある学校づくりに積極的に取り組んでまいります。 なお、中学校の適正な校区について校区検討委員会を発足し検討しているところであり、その答申を受けとめて、今後の中学校の整備を進めてまいりたいと考えております。 また、本年度は蔵持小学校大規模改造事業を初め、名張小学校プール更衣室の新築や赤目小学校駐車場及び進入路の整備、赤目中学校クラブ室の増設、各幼稚園、各小中学校の営繕工事等を行ってまいります。 生涯学習の充実について申し上げます。 生涯にわたり自発的な学習を通じて自己実現を目指し、豊かな心をはぐくみ、一人一人がおのおのの持ち味を理解し、お互いが認め合える、こうした市民による創造的で活力ある社会の構築が求められています。生涯学習の推進は、こうした時代の要求にこたえるため、社会教育団体や学習活動への支援、関係諸施設の整備に努め、変革の時代に対応する行政運営に邁進いたしたいと存じております。 公民館につきましては、地域住民の学び舎であると同時に、地域コミュニティーの拠点として柔軟な運用を行い、地域の人々の自主性を尊重しつつ、効率的な事業運営を指導してまいります。本年度はこれらの公民館の整備といたしましては、百合が丘市民センターの供用を開始するとともに、美旗市民センターの建設を進めてまいります。 図書館につきましては、すべてのものをすべての人にという公共図書館の理念に基づいて、市民の多様な要望にこたえられるような資料を収集、整備し、新鮮で話題性に富んだ魅力ある蔵書づくりと、サービスの資質向上に努めてまいります。また、国際化時代に対応した外国人のための情報サービスを図り、さらには乱歩関係資料の充実整備を図るほか、学校や公民館との連携、協力により、地域に密着した親しまれる図書館づくりを進めたいと考えております。 人権啓発の推進につきましては、人権啓発室を拠点とし、同和問題を初めとしたさまざまな差別問題の解決や人権問題の啓発に取り組んでまいります。特に、同和問題につきましては、正しい認識を深め、差別を見抜き許さないという実践力を養うことが大切であり、差別のない真に明るく住みよい社会の実現を目指し、人権についての啓発から人権のための啓発へを念頭に、さらに積極的に啓発活動を推進してまいります。また、市職員を初めとした各機関、諸団体の指導者層に対しては研修会の開催、研究大会等への派遣を積極的に推進し、その育成と資質の向上に努めてまいります。 文化遺産につきましては、先人が築き上げた文化活動の所産であり、歴史を検証し、現代に生かすための市民共有の財産であることから、その意義が広く市民に理解され、認識が得られるよう各種資料の整理や調査を進め、埋蔵遺物を含めたこれらの成果の公開展示を充実させていきたいと思います。 また、平成4年度から取り組んでまいりました史跡美旗古墳群馬塚の市有地化につきましては、平成8年度をもちまして古墳周濠部買収が完了いたしましたので、本年度から3カ年の計画で墳丘部の買収に着手いたします。 芸術・文化の振興につきましては、文化活動の主体者は市民であり、市民みずからの日常生活に密着した余暇活動の中からはぐくまれるものであること、そして文化行政は、これをいわゆる黒子役として側面から支援することを基本に据え、地域に所在する市民センターや公民館等の施設整備や備品の充実を図り、活動の場の提供や発表機会の増大を図り、文化をはぐくむ土壌づくりに努めてまいります。また、こうした多様なジャンルの文化活動の中でも、定着しております名張市美術展覧会をより充実した企画といたします。 スポーツ・レクリエーションにつきましては、人口の増加とあわせ週5日制など余暇時間の活用で市民のスポーツへの参加は年々増加をしております。これからは気軽に楽しめる生涯スポーツの推進、体育フェスティバルやニュースポーツの育成を進めるとともに、学校体育施設の開放を充実させ、スポーツによって明るく豊かで活力に満ちた生きがいのある生活を送れる生涯スポーツ社会の形成に努めてまいります。 競技スポーツについては、体育協会を支援し、県民体育大会等への参加を促し、技術の向上を目指してまいります。 また、本年度は陸上競技場及び市民プールが公認の更新に当たるため、施設の整備充実を図ってまいります。 以上申し述べました教育行政を基本として、平成9年度1年間を教育の充実発展に努力をいたし、活力ある教育文化都市を目指してまいりたいと存じますので、市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げまして、教育方針といたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第5 諸般の報告 ○議長(山口長四郎君) 日程第5、諸般の報告をいたします。 市長より地方自治法第180条第1項の規定による議会の委任により名張市消防団に関する条例の一部を改正する条例及び名張市水道給水条例の一部を改正する条例の専決処分の報告、監査委員より平成8年12月、平成9年1月及び2月に執行した例月出納検査結果報告を受けました。報告書はお手元に配付のとおりであります。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第6 請願、陳情について ○議長(山口長四郎君) 日程第6、請願、陳情についてを議題といたします。 今期定例会に際して受理いたしました請願、陳情はお手元に配付した請願文書表のとおりであります。それぞれ所管の委員会へ審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第7 議案第 1号 平成9年度名張市一般会計予算について      議案第 2号 平成9年度名張市福祉資金貸付事業特別会計予算について      議案第 3号 平成9年度名張市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について      議案第 4号 平成9年度名張市東山墓園造成事業特別会計予算について      議案第 5号 平成9年度名張市簡易水道事業特別会計予算について      議案第 6号 平成9年度名張市農業集落排水事業特別会計予算について      議案第 7号 平成9年度名張市土地区画整理事業特別会計予算について      議案第 8号 平成9年度名張市国民健康保険特別会計予算について      議案第 9号 平成9年度名張市老人保健特別会計予算について      議案第10号 平成9年度名張市病院事業会計予算について      議案第11号 平成9年度名張市水道事業会計予算について ○議長(山口長四郎君) 日程第7、議案第1号、平成9年度名張市一般会計予算について、議案第2号、平成9年度名張市福祉資金貸付事業特別会計予算について、議案第3号、平成9年度名張市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について、議案第4号、平成9年度名張市東山墓園造成事業特別会計予算について、議案第5号、平成9年度名張市簡易水道事業特別会計予算について、議案第6号、平成9年度名張市農業集落排水事業特別会計予算について、議案第7号、平成9年度名張市土地区画整理事業特別会計予算について、議案第8号、平成9年度名張市国民健康保険特別会計予算について、議案第9号、平成9年度名張市老人保健特別会計予算について、議案第10号、平成9年度名張市病院事業会計予算について、議案第11号、平成9年度名張市水道事業会計予算についての11議案を一括議題といたします。 議案を朗読させます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇)
    ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第1号から議案第11号までの平成9年度名張市一般会計予算のほか、各会計予算の提案理由のご説明を申し上げます。 予算案の概要を申し上げます前に、まず地方を取り巻く内外経済諸情勢につきまして若干申し上げたいと存じます。  (議長山口長四郎君退席 副議長川合 滋君議長席に着く) 平成9年度の我が国の経済見通しは、国内総生産の実質成長率を2.5%程度と見込むなど、民間需要中心の自律的景気回復への基盤が整いつつある状況となっており、回復への動きを続けてはいるものの、雇用情勢についてはなお厳しい状況にある中で、国におきましては、第1に自律的な景気回復を実現するために適切かつ機動的な経済運営に努めること。第2に、経済全体の効率性と柔軟性を高めるための経済社会の構造改革及び行財政改革の推進。第3に、豊かさを実感し、安心して暮らすことのできる経済社会の創造を進める。さらに第4に、国際的責任の遂行に努め、これらにより持続的な成長への基盤を形成することとしております。 以上の観点から編成されました国の一般会計予算は、総額77兆3,900億円で、前年度比では3%増となっておりますが、政策的経費であります一般歳出は43兆8,067億円で、前年度比1.5%増と昭和63年度以来の低い伸び率の緊縮型予算となっております。これは限られた財源の効率的な配分と徹底した歳出の抑制に努めることを基本とする一方、高齢者福祉対策など社会保障費は前年度比1.8%の増とし、公共事業費も1.3%増の伸びを確保して、時代に即応する福祉、景気に配慮した内容となっています。また、公共事業などの政策的資金である一般財政投融資は8.2%減の37兆2,148億円となっています。 これを受けた地方財政対策は、地域経済の振興や雇用の安定を図りつつ、自主的、主体的な活力ある地域づくりを積極的に推進するとともに、住民に身近な社会資本の整備、総合的な地域福祉施策の充実、災害に強い安全なまちづくり、農山漁村地域の活性化など、当面する財政需要に対応し得る歳出予算を見込む一方、歳入面では税制改革に伴う消費税率の引き上げや所得税減税を廃止すること等により地方交付税総額は17兆1,276億円と前年度比1.7%増とし、地方単独事業は前年度と同額に抑える等、平成9年度の地方財政計画の歳入歳出規模は87兆596億円で、対前年度比2.1%増となっております。 しかしながら、地方財政におきましては、146兆円を超える公債費残高を抱え、大きな財政負担となっている中で、公債費が累増しないことを基本としつつ、地方単独事業への積極的な対応が求められる等、地方財政を取り巻く環境は近年にない厳しい状況となっております。 さて、本市の財政環境は、都市規模の拡大に伴う基幹的な各種事業への対応や行政規模の拡大による一般経常経費の増高など依然として厳しい状況にあり、限られた財源の重点配分と経常的経費支出の効率化を徹底するとともに、市民の要望にこたえる健全な財政運営を基本に、ハーモニープラン名張21後期計画の実現に向けて、効率的かつ機動的な財政対応により山積する行政需要に対処していくことが肝要となっております。 したがいまして、平成9年度の具体的な財政対策といたしましては、経常的経費につきましては、節減科目の設定と一部シーリング方式の導入により、引き続き経費の節減、抑制を行います一方、福祉施策として高齢者及び障害者住宅改造事業費補助、点字・録音広報等の発行、もみじの家の増築、ゆりの里での在宅介護支援センターの実施など、新しい施策の展開と老人及び障害者対策経費の拡大と充実を図るなど、社会諸情勢に即応する施策の展開と、安全なまちづくりに対処するため自主防災組織育成機器及び地域防災無線の購入と道路防災点検等のほか、投資的経費につきましては、普通建設事業で市立病院等建設事業の完了により13.2%減となっておりますが、大学誘致事業、斎場整備事業、本町夏秋線整備事業、蔵持小学校大規模改造事業、仮称美旗市民センターの建設、中央西土地区画整理事業などを優先課題とした積極的な対応をいたしております。 また、財源につきましては、市税等の一般財源の確保と、補助制度や交付税措置がなされる市債を有効に活用するなど、最大限の歳入努力を行うことを基本としているところであります。 以上の予算編成基本方針に基づき策定いたしました平成9年度一般会計当初予算の総額は、平成8年度当初予算と比較いたしまして2.1%減の228億7,650万円を計上いたしたところであります。また、各特別会計につきましても、それぞれの事業が円滑に推進できますように編成いたしております。 次に、病院事業会計につきましては、平成5年度から進めてまいりました市民待望の市立病院及び高齢化社会に対応するため病院に併設いたします老人保健施設ゆりの里などすべての施設が完了し、いよいよ本年4月21日に開院することとなりました。今後は市民の健康の保持増進に寄与し、多様化、複雑化する医療需要に適切に対応し、高度で良質な医療を行う地域の中核病院としてその役割を担ってまいりたいと考えております。 また、看護専門学校につきましては、去る3月3日に第1期の卒業生を送り出しました。今後も引き続き看護教育の充実を図ってまいる所存であります。 また、水道事業につきましては、給水人口の増加と生活様式の多様化に伴う水需要の増大に対処するため、第三次拡張事業の推進を図りつつ、需要動向に見合う水道施設の整備拡充に努めておりますが、社会経済情勢はようやく低迷状態を脱したかのように見受けられるものの、まだ先行き不透明であり、水道事業経営に与える影響はなお厳しい状況であります。しかしながら、水道は日常生活に必要不可欠なものであり、安全でおいしい水を安定して供給するという水道事業の持つ使命を十分認識しながら、今後とも経費節減等経営面での合理化を図るとともに、適時適切な設備投資を行い、健全経営と生活に密着したサービスの向上に努めてまいりたいと存じます。このような水道事業を取り巻く状況を認識し、平成9年度当初予算を編成したところでございます。 なお、一般会計予算及び各特別会計並びに病院事業会計につきましては助役から、水道事業会計につきましては水道事業管理者がそれぞれ具体的な内容につきましてご説明申し上げますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げ、私からの提案理由のご説明を終わります。 ○副議長(川合滋君) 次に、助役の細部説明を願います。 助役。  (助役森田 香君登壇) ◎助役(森田香君) それでは、一般会計の歳出から、款の順序に従いまして予算の概要をご説明申し上げます。 まず、議会費につきましては、報酬を初め議会活動に必要な諸経費でありまして、総額は2億5,592万2,000円であります。 総務費につきましては、人件費のほか、投資的経費では皇学館大学の学部新設に対する助成金16億円と、経常経費では新規事業としてインターネットを利用した地域情報化推進事業、東大寺サミットや小さな世界都市連合推進協議会総会の開催経費、憲法・地方自治法施行50周年記念事業のほか、平成10年度に執行予定の市長選挙に係る準備経費など、総務費の総額は41億6,421万3,000円であります。 次に、民生費につきましては、市民ニーズに即応した住民福祉の向上・充実を図るため、各分野にそれぞれ所要の経費を措置いたしております。 まず、投資的経費といたしましては、民間老人保健施設に対する整備補助金や小規模授産施設もみじの家の増築事業のほか、新たに放課後児童対策事業に係る施設整備費と同和対策事業などであります。 経常経費では、社会福祉費では総合福祉センターの管理運営経費や民生委員・児童委員活動費、養護老人ホームみさと園、特別養護老人ホームなどの施設措置費や施設管理委託経費とホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイなどの在宅福祉サービス事業を充実するとともに、新たに高齢者及び障害者住宅改造補助事業、訪問看護ステーション設置運営費助成のほか、更正援護施設措置費や医療費助成、福祉手当支給事業、デイサービスセンターききょうの家や小規模授産施設の管理運営委託料等の所要額を計上しております。児童福祉関係では、保育所費を初め乳幼児・母子医療費の助成、児童手当給付費などの経費を計上いたしております。生活保護費につきましても、所要額の措置をいたしております。 同和対策関係では、老人福祉センター、児童館や隣保館、教育集会所活動の充実を図るための経費と、生活排水処理施設の管理費などを措置いたしております。 このほか、国民健康保険特別会計と老人保健特別会計に対し一般会計から所要の繰出金を計上しておりまして、民生費の総額は50億1,258万4,000円であります。 次に、衛生費でございますが、まず投資的経費では、現在特別委員会において慎重審議をいただいております斎場建設費に3億6,167万4,000円のほか、合併処理浄化槽設置補助事業費を計上いたしております。 経常経費につきましては、本年度より市町村の業務となります妊産婦・乳幼児健康診査事業などの母子保健事業を初め各種予防接種事業や老人保健事業などの保健対策事業経費を措置いたしておりますほか、快適環境まちづくり推進事業や公害防止対策事業、さらに生活排水対策経費などを措置いたしております。 公営企業会計繰出金では、病院事業会計における企業債償還金や救急医療経費等のほか看護学校及び老人保健施設の運営経費に対して7億3,102万8,000円と、水道事業会計への繰出金は消火栓維持管理費などを計上いたしております。 清掃関係では、資源ごみ集団回収やごみ減量化と不法投棄防止に対する助成経費のほか、伊賀南部環境衛生組合におけるごみ焼却場、最終処分場、し尿処理場などの組合業務の推進を図ったところであります。 以上、衛生費の総額は29億9,070万3,000円であります。 次に、農林水産業費では、まず投資的経費におきまして、農業費で新たに地域特産物育成事業として水耕栽培施設導入補助金と、三重のコメ生産流通体制再編総合対策として低温倉庫整備に係る事業補助金と、農道改良やかんがい排水事業、ため池等整備事業や団体営農道整備事業、伊賀広域農道整備事業負担金のほか、林業費では県単林道整備事業や森林病害虫等防除事業費などを計上いたしております。 経常経費では、減反政策に係るとも補償事業を支援する新生産調整推進対策事業、地域の特性を生かした農業振興計画の策定調査経費、農業振興地域の土地利用計画図作成経費、花街道等景観整備事業やほ場整備事業年次補助金のほか、林業振興関係で、サル捕獲檻設置及び被害防止モデル事業補助金を新たに計上いたしております。 以上、農林水産業費の総額は6億1,281万円となっております。 次に、商工費では、鵜山地区のテレビ共同受信施設整備に対する補助金、商店街振興事業補助金、中小企業振興利子補給補助金のほか、小規模事業資金預託金などについても措置しております。 また、勤労者施策として、持家促進資金、低利教育資金、生活安定資金の資金貸付枠の確保に必要な預託金、シルバー人材センター運営補助金や女性就労対策経費のほか、布生線等のバス廃止路線に係る代替バス運行委託料と、中央公園桜まつり事業の照明増設工事や、香落渓園地整備のほか、名張夏祭り事業費等の措置をいたしております。 以上、商工費の総額は4億8,797万7,000円となっております。 次に、土木費の投資的経費につきましては、平成6年度から実施しております公共サイン整備事業、新たに着手いたします名張駅桔梗が丘線の自転車歩行者道等交通安全施設整備事業、継続事業の矢川竜口線、滝之原工業団地中央線、一般市道整備事業、橋梁耐震改修事業、広出兼前線整備のほか、公共下水道の整備では都市計画決定に必要な事業計画の策定費の計上、街路事業では本年度完成予定の本町夏秋線や、平尾南町下比奈知線などを措置するとともに、名張中央公園朝日公園整備事業のほか、土地区画整理事業特別会計繰出金では、平成8年度から着手いたしております近鉄線立体交差部工事等の事業に対する繰出金と比奈知市営住宅耐震改修事業など、都市基盤の整備に積極的な予算措置となっております。 経常経費では、市営駐車場、市道、公園、市営住宅等の維持管理費、水路浚渫経費のほか、都市交通マスタープランの策定経費、名張駅前再開発に係る検討業務委託料など措置いたしております。 以上、土木費の総額は27億4,474万5,000円であります。 次に、消防費の投資的経費におきましては、地域防災施設の充実のため防火水槽の設置、コミュニティ消防センターの建設、小型動力ポンプ積載車購入経費などであります。 経常経費では、伊賀南部消防組合の常備消防業務遂行と救助工作車の配置などに必要な経費の分担金のほか、防災対策費で避難所、避難地案内標識等の設置工事費や自主防災隊用無線などの備品購入費などであります。 以上、消防費の総額は10億3,259万9,000円であります。 次に、教育費は投資的経費におきまして、蔵持小学校大規模改造事業のほか、赤目小学校駐車場及び進入道路整備事業と美旗古墳群公有地化事業、観阿弥ふるさと公園駐車場等整備事業、名張公民館空調設備整備事業などのほか、コミュニティ施設建設費では、仮称、美旗市民センター、すずらん台市民センター、及び百合が丘コミュニティ広場の各整備事業費と、市民陸上競技場整備費について措置いたしております。 経常経費におきましては、新たに小学校教育用コンピューターの導入経費や、名張中学校の生徒増に対応するため仮設校舎賃貸借経費、小中学校の教材備品や学校図書等の教育振興経費と施設維持管理経費等であります。 社会教育関係では、生涯学習フェスティバル開催や公民館費を初め、藤堂家邸や史跡夏見廃寺跡施設管理運営経費、薪能の開催経費や社会教育振興会の管理運営経費、市美術展・郷土資料の保全・文化活動助成費、図書館管理運営経費と新書購入経費や青少年の健全育成経費などであります。 保健体育関係では、生涯スポーツ推進事業、市民プール、野球場等の体育施設の維持管理経費であります。 以上、教育費の総額は32億751万4,000円となっております。 災害復旧費では、農林施設及び土木施設の応急復旧費と人件費の所要額を計上いたしまして、総額2,463万4,000円であります。 公債費は、市債の元利償還金と一時借入金利子など、総額22億9,279万9,000円であります。 予備費につきましては、5,000万円をもって不測の支出対応に備えております。 次に、歳入予算について概要をご説明申し上げます。 まず、市税収入につきましては、市民税の特別減税の廃止や経済情勢を勘案し、また所得の伸びや人口増加を考慮いたしまして、現在見込み得る範囲の中で積算いたしましたところ、前年度と比較して6.0%増の96億3,850万円を計上いたしているところであります。なお、歳入総額に占める市税収入の構成比率は42.1%で、前年度比3.2ポイントの増となっております。 次に、地方交付税におきましては、平成9年度の事業執行に当たっての交付税措置の見込みや平成8年度実績を踏まえ、基準財政収入額の大幅な増が予想されますことから、前年度比1億2,500万円減の28億7,500万円を計上いたしたところであります。また、市債につきましては、交付税措置がなされる事業を中心に有効活用することを基本といたしまして33億8,770万円を措置いたしたところでございます。 その他の収入につきましては、過去の実績や平成9年度の国の地方財政対策と各種事務事業の執行等を考慮し、それぞれ所要の措置をいたしたところであります。 以上が一般会計歳入歳出予算の概要でありまして、予算総額は228億7,650万円で、平成8年度予算と比較いたしますと2.1%の減となっております。 なお、債務負担行為として斎場整備事業費を設定いたしておりまして、期間を平成10年度、限度額を4億8,000万円となっておりますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。 以上が一般会計予算の概要であります。 引き続きまして、特別会計予算の概要を申し上げます。 まず、福祉資金貸付事業会計は、生業資金や療養資金などの貸し付けに必要な所要額を計上し、前年度比1.7%増の総額1,352万円であります。この財源は、貸付金の償還金、一般会計繰入金、市債などであります。 次に、住宅新築資金等貸付事業会計は、前年度比34.3%減の総額1億570万円を計上し、住宅の新築等の需要にこたえることにいたしております。この財源は、事業収入、県支出金、繰入金等であります。 次に、東山墓園造成事業会計は、施設管理費や公債費、基金積立金などを含め総額2,750万円を計上し、市民の要望にこたえることといたしております。この財源は、事業収入、繰越金などであります。 次に、簡易水道事業会計は、赤目、長瀬、国津の各施設の管理運営経費で、総額3,870万円であります。この財源は、料金収入、繰越金などであります。 次に、農業集落排水事業会計は、美旗東部、薦原地区のほかに新たに川西地区を加えた施設整備費に7億321万5,000円と丈六、黒田、滝之原及び田原地区の施設管理運営経費で、前年度比1.8%減の総額8億円であります。整備事業の財源は県支出金や地元分担金と市債を、各施設の管理運営費については使用料収入をもって対応しております。 次に、土地区画整理事業会計は、近鉄立体交差部工事委託料や本町夏秋線整備工事費など、前年度比73.7%増の総額13億3,090万円であります。事業の財源は、国庫支出金、市債のほか一般会計からの繰り入れにより対応しております。 次に、国民健康保険会計は、保険給付費と老人保健拠出金や運営諸経費等であり、前年度当初比16.2%増の総額33億3,000万円であります。この財源は、国民健康保険税収入や国県支出金と財政安定化支援事業等の制度に基づく繰入金のほか、不足財源を国保財政調整基金の取り崩しによる一般会計からの繰入金により対応いたしております。 次に、老人保健会計は、老人保健法に基づく医療諸費と人件費等の事業運営経費など、総額41億8,550万円であります。この財源は、支払基金交付金、国県支出金と一般会計からの繰り入れなどにより対応いたしております。 以上、各特別会計の予算説明を終わらせていただきます。 なお、各会計において設定の地方債、一時借入金、歳出予算の流用等につきましては、地方自治法の規定により設定いたしておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 引き続きまして、地方公営企業の病院事業会計についてのご説明を申し上げます。 まず、第3条に定めます収益的支出予算につきましては、総額44億6,642万2,000円を計上いたしております。 主な内容といたしましては、医業費用では給与費13億4,280万円と薬品及び診療材料などの材料費6億9,990万円、経費として光熱水費、設備・器械などの賃借料、病院の維持管理委託料等で8億8,390万円、減価償却費では6億9,357万円であります。 医業外費用では、病院、看護婦宿舎、医師宿舎、医療機器購入に係る企業債償還利息などで4億148万円であります。 また、看護学校費では、給与費及び学校運営費のほか減価償却費並びに看護学校に係る企業債利息などで1億8,038万9,000円を、老人保健施設費では給与費1億1,840万8,000円と薬品及び医療消耗備品などの材料費400万円、経費として光熱水費、設備・器械などの賃借料と施設の維持管理委託料などで6,925万8,000円、減価償却費は4,180万6,000円のほか、予備費の計上等総額は44億6,642万2,000円であります。 これらの経費の財源につきましては、病院の入院・外来収益、看護専門学校の授業料、老人保健施設の入所収益及び一般会計からの繰入金などで37億9,345万7,000円となり、3条予算におきましては、開院初年度ということもあり、収支6億7,296万5,000円の赤字予算となったところでございますが、執行に当たりましては、より一層の経費の節減と抑制に配慮して、適切な病院運営に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解を賜りますようお願い申し上げます。 次に、第4条に定めます資本的収支予算は、医療用器械備品購入費として5,000万円、医師宿舎の企業債元金償還金として544万6,000円、看護専門学校の実習用器械備品購入費といたしまして114万4,000円で、総額5,659万円であります。 これらの経費の財源につきましては、一般会計からの出資金2,863万1,000円を計上しておりますが、収支で不足する2,795万9,000円につきましては、損益勘定留保資金で補てんすることといたしております。 以上、平成9年度当初予算の概要でございますが、執行に当たりましては一層の配慮をもって臨むことといたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○副議長(川合滋君) 続いて、水道事業管理者の細部説明を願います。 水道事業管理者。  (水道事業管理者山地浩二君登壇) ◎水道事業管理者(山地浩二君) 引き続きまして、水道事業会計予算の概要につきまして申し上げたいと存じます。 本年度事業の主な事項といたしましては、一つ、男山配水池周辺整備工事、二つ、大屋戸浄水場受変電設備改良工事、3つ目として安定供給に伴う基幹配水管整備、4として春日丘住宅団地上水道供給工事等であります。 まず、第3条に定めます収益的支出予算は、総額16億1,317万円を措置いたしており、対前年度比7.3%増となっております。 主な内容といたしましては、受託工事費で住宅団地及び個人の給水工事その他を見込み2億1,520万円を、減価償却費では5億1,314万円、繰延勘定償却3,231万円を、また支払利息及び企業債取扱諸費では1億481万円を計上いたしております。これらのほか人件費、動力費、薬品費、施設の維持管理に伴う修繕費等を計上いたしております。 また、消費税につきましては、本年度の納税額として2,000万円を予定、計上いたしております。 これらの経費の財源といたしましては、水道料金を12億9,000万円計上いたしましたほか、受託工事収益、受取利息、その他で3億2,317万円を計上いたしております。 以上により、3条予算におきましては、収入支出同額の均衡予算となったところでございますが、今後とも収入の確保に努めるとともに、執行に当たりましてはより一層の経費の節減、抑制に配慮いたす所存でございます。 次に、第4条に定めます資本的支出予算は、総額15億3,148万円を計上いたしまして、対前年度比31.6%減となっております。 予算の概要といたしましては、まず第三次拡張事業費では、継続費年割額に基づき5億9,727万円を措置し、男山配水池周辺整備工事、大屋戸浄水場受変電設備改良工事、本町夏秋線送配水管布設工事等を実施する計画でございます。 建設工事費では、総額2億4,746万円を計上し、既設配水管改良工事及び未給水区域配水管整備工事等を実施するほか、住宅団地等水道施設費では、春日丘住宅団地、グリーンビュー桔梗が丘住宅団地ほか団地関係工事費を措置し、総額で4億5,787万円の計上であります。 その他の経費といたしましては、固定資産購入費1,690万円、企業債償還金5,548万円、基金積立金1億5,650万円を計上しております。 これらの4条予算の経費の財源といたしましては、工事負担金、水資源拡張負担金、基金繰入金、その他を予定し、総額8億4,892万円を予算措置いたしておりますが、収支で不足する6億8,256万円につきましては、損益勘定留保資金で補てんすることといたしております。 以上、平成9年度当初予算につきまして、よろしくご審議の上、ご決定いただきますようお願いを申し上げ、説明といたします。 ○副議長(川合滋君) 本案に対する質疑は別に日程を定めて行うこととし、本日はこの段階にとどめます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第8 議案第12号 平成8年度名張市一般会計補正予算(第5号)について      議案第13号 平成8年度名張市福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)について      議案第14号 平成8年度名張市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)について      議案第15号 平成8年度名張市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)について      議案第16号 平成8年度名張市土地区画整理事業特別会計補正予算(第3号)について      議案第17号 平成8年度名張市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について      議案第18号 平成8年度名張市老人保健特別会計補正予算(第2号)について      議案第19号 平成8年度名張市病院事業会計補正予算(第3号)について      議案第20号 平成8年度名張市水道事業会計補正予算(第2号)について ○副議長(川合滋君) 日程第8、議案第12号、平成8年度名張市一般会計補正予算(第5号)について、議案第13号、平成8年度名張市福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)について、議案第14号、平成8年度名張市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)について、議案第15号、平成8年度名張市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)について、議案第16号、平成8年度名張市土地区画整理事業特別会計補正予算(第3号)について、議案第17号、平成8年度名張市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について、議案第18号、平成8年度名張市老人保健特別会計補正予算(第2号)について、議案第19号、平成8年度名張市病院事業会計補正予算(第3号)について、議案第20号、平成8年度名張市水道事業会計補正予算(第2号)についての9議案を一括議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○副議長(川合滋君) 提案理由の説明を願います。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第12号から議案第20号までの平成8年度名張市一般会計補正予算並びに各特別会計補正予算につきまして、その概要を申し述べ、ご審議を賜りたいと存じます。 今回お願いいたします補正予算は、主に決算対応のための各事業費と市税を初めとします財源の精査をいたしております。 以下、補正予算の主な内容につきまして、一般会計より順次ご説明を申し上げます。 まず、議会費は旅費などの事務経費を精査しまして、230万1,000円の減額であります。 次に、総務費は百合が丘コミュニティ広場整備事業の用地取得費に4億5,000万円や、交付税算入のふるさと振興基金への元金積立金8,800万円を追加のほか、臨時雇用賃金1,600万円や各基金の利子積立金と事務・事業経費の精査をしまして3億9,430万4,000円の増額であります。 次に、民生費は特別養護老人ホーム、養護老人ホームなどの措置費や老人医療費などの医療費助成と生活保護費など事務・事業費の精査をしております。また、地方改善、建設同和、農林同和対策の各事業は、事業の進捗に対応した事業費と財源の精査で、福祉資金及び住宅新築資金等貸付事業特別会計への繰出金も同様の精査を行いまして、民生費は2億5,613万1,000円の減額となっております。 次に、衛生費は予防接種委託料などの予防費や伊賀南部環境衛生組合への分担金4,382万5,000円など事務・事業費を精査しまして、衛生費は6,609万3,000円の減額であります。 次に、農林水産業費は伊賀広域営農団地農道整備事業負担金4,055万3,000円の追加や、各事務・事業費と財源の精査を行いまして、農林水産業費は1,249万5,000円の増額であります。 次に、商工費は基金で取得済みの雇用促進住宅駐車場等用地費6,651万4,000円のほか、補助金や事務費などを精査をしまして6,268万7,000円の増額であります。 次に、土木費は本町夏秋線の補助事業の追加を初め各事業の確定と進捗に対応した事業費並びに財源の精査や県施行道路事業負担金1億810万円の追加のほか、土地区画整理事業特別会計への繰出金などを精査しまして、土木費は1億6,554万円の増額であります。 次に、消防費は防火水槽や消防施設費などの事業費と財源や、伊賀南部消防組合分担金を精査いたしまして、消防費は1,866万3,000円の減額であります。 次に、教育費は小学校や中学校費などの各事務・事業費や財源の精査をいたしまして、教育費は1,667万8,000円の減額となっております。 災害復旧費は、農林及び土木施設復旧事業費の精査を行いまして、28万3,000円の減額であります。 公債費は、市債元金の追加と利子6,804万4,000円の減で、6,164万4,000円の減額であります。 諸支出金は、公共施設基金元金積立金6,007万9,000円の追加や病院事業の出資金などを精査しまして、繰出金1億4,350万4,000円の減など、合わせて7,693万3,000円の減額であります。 次に、これらの補正予算の財源につきましては、市税8,700万円、地方譲与税300万円、寄附金9,162万3,000円、市債5億6,500万円などの追加をします一方、利子割交付金4,200万円、国庫支出金3,207万2,000円、繰入金5億7,262万4,000円の減額をしております。なお、繰入金は財政調整基金3億1,000万円と公共施設基金2億6,500万円などを減額をしまして将来に備えますとともに、市債は各事業の推進に対応いたしております。 次に、債務負担行為は蔵持小学校大規模改造工事に限度額3億2,330万円をお願いいたしております。また、繰越明許費は地方改善事業の環境整備造成の限度額2,440万円、建設同和事業の道路整備で1億2,130万円や中央西地区・地区計画策定調査業務費に970万円の3件を計上いたしておりますが、これは用地交渉など事業の進捗状況を慎重に検討し、年度内に完了が見込めないことからの措置でありますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。 以上が一般会計補正予算の概要でありまして、総額1億3,630万円の増額補正となっております。 したがいまして、平成8年度一般会計の予算累計額は249億7,070万円の規模で、前年度と比較しますと10.1%の増となっております。 引き続きまして、各特別会計のご説明を申し上げます。 まず、福祉資金貸付事業特別会計は、事業費と財源の精査をいたしまして、132万9,000円の減額であります。 次に、住宅新築資金等貸付事業特別会計は、貸付件数の減少による事業費と財源精査を行いまして、5,731万2,000円の減額であります。また、新築資金1件は年度内の支出が見込めないため、繰越明許費を計上しておりますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。 次に、農業集落排水事業特別会計は、美旗東部施設整備事業が国の第1次補正予算により3億1,979万8,000円の追加と各施設の管理経費や整備費の財源を精査しまして、3億1,937万3,000円の増額であります。なお、美旗東部施設につきましては、繰越明許費を計上いたしておりますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。 次に、中央西土地区画整理事業特別会計は、国の第1次補正予算により1億2,000万円を追加します一方、単独事業の進捗に対応し事業費の精査を行うとともに財源精査をいたしまして、1,748万6,000円の減額であります。また、事業の年度内完了が見込めないことから、繰越明許費を計上しておりますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。 次に、国民健康保険特別会計は、決算対応のための保険給付費などの精査と、国民健康保険税や国庫支出金などの財源精査をしまして、1億9,882万6,000円の増額であります。 最後に、老人保健特別会計は、決算対応のための医療給付費や医療支給費の精査と、支払基金交付金や繰入金などの財源精査により7,139万3,000円の増額であります。 引き続きまして、病院事業会計の補正予算についてご説明申し上げます。 まず、3条予算の収益的収支予算では、病院事業費用の給与費、経費及び支払利息や看護学校費の給与、経費、また老人保健施設費の給与、経費を精査します一方、収入は一般会計からの負担金・補助金等の収益を精査しまして、9,767万6,000円を減額いたしております。 また、4条予算の資本的収支予算は、病院建設改良費の資産購入費等を精査の上減額します一方、収入は一般会計からの出資金を精算いたしまして、4,686万3,000円の減額となっております。 したがいまして、本事業会計では1億4,453万9,000円の減額となっております。 また、資本的収支予算の補正に伴い、継続費の変更をお願いしておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、水道事業会計の補正予算についてご説明申し上げます。 今回は、第4条予算の資本的収支予算について補正をお願いするものでございます。 まず、支出は第三次拡張事業費で委託料、工事請負費、負担金の精査による減額を、基金積立金の精査による増額をいたしました結果、530万円の減額であります。 収入では、負担金収入等の精査をし、9,010万円を増額いたしております。 したがいまして、補正後の予算総額は、収入14億4,138万円、支出21億3,339万円となり、差し引き不足額6億9,201万円は損益勘定留保資金で補てんいたすこととしております。 また、第三次拡張事業に係る平成12年度までの継続費につきまして、事業の進捗に対応する年割額の一部組み替えを行っております。 以上が水道事業会計の補正でございます。 何とぞよろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申し上げまして、提案理由のご説明といたします。 ○副議長(川合滋君) 本案に対する質疑は別に日程を定めて行うこととし、本日はこの段階にとどめます。 暫時休憩をいたします。(休憩午前11時56分)  (議長山口長四郎君議長席に着く) ○議長(山口長四郎君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。(再開午後1時10分)           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第9 議案第21号 名張市立病院使用料及び手数料条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第9、議案第21号、名張市立病院使用料及び手数料条例の制定についてを議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第21号、名張市立病院使用料及び手数料条例の制定について、提案理由のご説明を申し上げます。 この条例の制定につきましては、健康保険法及び老人保健法に規定する診療料以外のものについて、市立病院で診療、処置等を受けた者または診断書、証明書等の交付を受けようとする者について徴収する使用料及び手数料等の額について制定をお願いするものであります。 主な内容といたしましては、使用料のうち、交通事故等に伴う診療料につきましては、健康保険法及び老人保健法の規定による療養等に要する費用の額の算定に関する基準に基づく1点の単価を2倍と定めること、及び室料差額につきましては、1日につき特別室を2万円、個室Aを5,000円、個室Bを3,000円と定めるほか、他の保険医療機関等から紹介によらず受診した患者の初診に係る特別療養費の額を1,000円と定めることなどであります。 次に、手数料につきましては、診断書等の文書料を市内の医療機関並びに三重県下市立病院の状況を参考にそれぞれ定めるものであります。そのほか、納付時期や使用料等の減免につきましても規定しております。 以上、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。 和田真由美君。 ◆議員(和田真由美君) 議案第21号、名張市立病院使用料及び手数料条例の制定について、特にこの中で言われております特定療養費についてお尋ねをしたいと思います。 初診料の特別料金は、診療所の紹介状を持たない患者が大きな病院にかかった場合、通常の初診料一部負担以外に病院側が患者に請求できるというものです。本来、大学病院など大きな病院で一部されているところがあるわけですが、昨年の4月、診療報酬等々の改定によりまして200床以上もできるという形で拡大をされてきたものなんです。特に、高度の先進医療を行う特定機能病院など一部の病院で実施されているという点については、先ほど申し上げた大学病院がこれに当たるわけですね。厚生省は医療保険から病院などに支払う医療費の水準、また範囲を定めた診療報酬の改定で対象の拡大という点では先ほど申し上げた200床以上のところもこの適用範囲に入ったというのが今回の特定療養費加算という状況です。 特別料金については、厚生省は基準はないということにしております。そのため各地で実施されている特別料金の額というのは全国的にはさまざまであると、1,000円もあれば1,000円以上のものもあるということです。今回名張市におきましては、初診料の特定療養費についての考え方というのが、昨年12月議会前にもお話を聞いたわけです。そういう点につきましては、診療所から病院へ来られる患者さんと病院へ直接来られる患者さんとを比較をしてみて、患者負担の公平という点で1,000円を加算したいという説明がございました。この1,000円という根拠、これについては既に病院の特別委員会などでも聞いたところでございますが、きょうは本会議という点もございますし、その点についてまずきちんとお答えをしていただきたいなというのが1点です。 それから、この1,000円の負担が、4月から病院が開業するわけですが、病院の経営にどのようにプラスになるのかという点について、2点目お聞かせいただきます。 それと、不公平是正ということが1,000円を提示された理由になっておりますけども、診療報酬の改定というのは原則として2年に一度行われます。じゃ、その診療報酬が年々下がるというのはまず今までないわけですね。そしたら、上がった場合、この不公平是正額というのは上昇するのかしないのか、またこのことについて一般市民にどのように周知されるおつもりなのかというのが3点目の質問です。 4点目が、名張の市立病院、現在市立病院という形になっております。その前に行政から出された部分では、センターという言葉が使われていたんですね。市立病院ということにしたのは、ある一定市民がかかりやすい、そういう病院という皆さんのご希望もありました。そういう点で市立病院ならではの配慮という点について、このような初診料のときにプラス特定療養費1,000円がつくということについての基本的な考え方をお示し願いたいと思います。 以上です。 ○議長(山口長四郎君) 市立病院事務局長。 ◎市立病院事務局長(西博美君) 非紹介患者に係る特定療養費に関連してのご質問でございますけども、まず基本的にこの非紹介患者特定療養費の制度そのものの趣旨でございますけども、ご承知のようにこの名張市立病院は、設立の目的といいますか、設立の基本方針といたしまして、高度の2次医療機能を発揮いたしたいというのが基本の精神になってございます。この中で、特に国におきましても、国の医療施策といたしまして、病院と診療所の機能分担、機能連携というのが従来から叫ばれておりまして、ややもすれば日本の場合には大病院に患者が集中する傾向があって、そのことの正常な患者の流れがないような面がございます。そこで、1次患者につきましては診療所、それから2次的な医療を要する患者につきましては、あるいは入院を要する患者につきましては、ご承知のように病院が受け持つというような形でのきっちりそれぞれの病気の程度、あるいは病気の症状に合わせまして最もふさわしい場所で医療を受ければいいというような形に制度化を進めようとしているところでございます。それのいわゆる料金体系上位置づけられたのが、一つがいわゆるすべての病院に対する紹介患者の加算制度でございます。それからもう一つが、いわゆる紹介状を持たなくて病院に訪れた場合の患者に対する特定療養費の制度ということになっておりまして、いわば将来というか、今後高度医療を目指していく市立病院としては、当然ながら病診連携あるいは病診の機能分担というのをきっちり基本に置きたいと思っておりますので、料金体系上位置づけられておりますこの制度につきましても、当然紹介患者に対する加算だけではなしに、セット的な考えで、その非紹介患者に対する特定療養費も同時に施行いたしたいと考えている次第でございます。 基本的にはそういうことでございまして、そこで、その場合にそしたら幾らの負担を求めるかということでございますけども、これについては和田議員から申されましたように、厚生省も具体的にどの程度の病院が何ぼにしたらええというような具体的な数字は明示しておりません。常識の範囲でというのがどうも厚生省の指導みたいなんでございまして、したがいまして、これを実施している病院につきましては、いろいろな考え方の中で、一番安いところから高いとこまで確かにいろいろ差がございますが、私たちが考えましたのは、前回の12月の全協あたりでもご説明さしていただきましたように、いわゆる紹介患者が負担する個人的な負担分と、それに見合う分をいたしたいというふうに考えておりまして、ご承知のように、名張市が例えば紹介率20%でスタートいたしますと、病診連携による患者さんの基本料といたしましては、まず診療所にかかった場合には初診料といたしまして2,500円、それからいわゆる情報提供料として、いわゆる紹介状を書いていただいた場合の負担が2,200円になります。それから、うちの病院へ来ていただいた場合には、改めて初診料2,300円と、それから紹介患者に係る加算分が20%の場合は400円ということになりまして、合計7,400円が。1次診療所及びうちへ来た場合に7,400円の、保険がきく前の金額ですが、7,400円という形になります。一方、紹介状を持たないでうちの病院へ来た患者につきましては、初診料2,300円だけということになりますので、7,400円と非紹介患者が負担する2,300円との差で5,100円ばかりの差がございますので、その5,100円を国保患者あるいは1割負担の患者等の平均をとりまして2割と見た場合には、5,100円の2割として約1,000円の個人負担分が紹介患者にかかって多いという状況の中で、何とかこの辺を埋めていきたいというのが1,000円の根拠でございます。 それと、今後この紹介率が上がっていったり、あるいは診療報酬の金額が変わってきた場合どうなるのかということでございますが、その場合には、これは計算の根拠の中でそういうことを絡めてというんか、基礎に置いてございますので、上がる要素としてはあるかもわかりませんが、上げるか上げないかというのはそのときの状況を見て判断されるだろうと思ってますので、今の段階で必ず上げるかどうかというのはちょっと、その時点での検討になるだろうと思っております。 それから、住民の周知につきましては、1月号からずっとシリーズ的にやっておりますが、さらに4月初頭におきまして、住民の各戸に配布する病院シリーズの特集版を出したいと思っておりますので、その辺の負担の問題も当然明らかにいたしたいということと、それから病院の入ったところに紹介状を持たないで来られた患者につきましては、こういう負担がかかりますよということの明示する義務がございますので、その辺も十分に行いながらやっていきたいなというふうに考えている次第でございます。よろしくお願いします。 ○議長(山口長四郎君) 和田真由美君。 ◆議員(和田真由美君) 今述べられたわけですが、その1,000円の負担というのが病院経営にどのようにプラスになるかという点についてはお答えになってないと思います。 先ほど常識の範囲でつけられるという点では、先ほど私が申し上げましたように、各地域ばらばら、また特に三重県の13市におきましては、どこもつけてないというのが現状ですし、名張の市立病院が開院即こういうのをつけられるということに非常に私は疑問を感じているわけです。例えば、先ほど不公平是正という形で診療報酬改定があったらどうするんですかということには、上げるか上げないかはそのときだとおっしゃる。じゃ、今の時点において、これはつけなければならないというものではございません。ということは、一定市長の範囲内といいますか、そういう状況にもありますし、今1,000円ということの説明はあったんですけども、これがいいか悪いかというよりか、今名張の市民病院が開院して即つけるという行為に対して私は非常に疑問を感じております。一般市民には周知させるということですけども、診療報酬改定がありましたら、そのときはそのときですねんというようなそんな説明になってしまう可能性もありますし、そういう点では、私はこのような特定療養費1,000円ですね、単なる試行といいますか、試しにされるということでありましてはいいですが、じゃこれやってみて、今現在やってないわけですから、やってみて効果が別にない、市民の皆さんが非常にお怒りがあったという点について、周りのそういう雰囲気があれば取りやめをされるんですか。今するというのはこういう不公平是正ということですけども、これがご不評をいただいたらやめるという、そういうお気持ちをお持ちなのかどうかという点についても1点お聞かせいただきたいと思います。一定期間の試行ということについて、今回条例という形で出されているんですけども、それを取り外して、少し開院をして軌道に乗った時点でもう一度考えるというお気持ちがあるのかないのか、担当者も含めて市長の方からもご答弁いただきたいと思います。 ○議長(山口長四郎君) 市長。 ◎市長(富永英輔君) これまでの病院の運営についての基本的なコンセプトも含めて経過をたどっていただきたいと思うわけです。特に、議会でもご議論をいただいたのは、紹介状のある患者とない患者で不公平が生じるやないかと、こういうことで強くご意見をいただいてきたわけです。したがって、私どもといたしましては、紹介状のあるなしにかかわらず、そういった点での負担をなるべく差のないようにいたしましょうと、こんなふうにお答えを申し上げて、その点について議会も市民も十分なご理解をいただいて今日まで来たと。その時点ではただ逆の立場でありまして、紹介状のない患者の方が不利になるじゃないかというご意見でありました。したがって、どっちであろうがそれぞれ市民の皆さん方のご負担をなるべく平準化していこうと、こういうことで皆さん方で意思統一していただいてきたと思うわけです。ですから、その経過を踏まえると、今度は逆になったからけしからんということには当たらない。ですから、そういった今日までお互いに議論をしながら積み上げてきた経過というのをまず大事にしながら、この問題についての議論を深めていただいたらと、かように思いますので、その他につきましては先ほど担当事務局長がお答えを申し上げたとおりであります。 ○議長(山口長四郎君) 市立病院事務局長。 ◎市立病院事務局長(西博美君) 実際に1,000円いただいた場合に病院の収入としてどの程度の金額になるのかという具体的なご質問もございましたですが、ご承知のように、外来患者そのものの一応の推定はいたしておりますけども、そのうち紹介状を持たないで来られる患者が正確に幾らかというのはなかなか見通しにくいもんがございます。それによりまして、今の段階で具体的に年収としてどの程度なのかというのはきょうの段階でちょっとお答えにくい状況でございますので、ご理解いただきたいと思うわけでございます。 ○議長(山口長四郎君) 和田真由美君。 ◆議員(和田真由美君) 市長からも今お話があったんですが、要は紹介状を持つ患者が受診したときには、市立病院に受診したときですね、紹介者の加算ということで2,500円一部患者負担ということで取れるわけですね。ところが、紹介状を持たずに市立病院へ患者さんが受診した場合は、紹介患者加算というのは請求できないと、そこでの差だと、そのためにそういう特定療養費という形で1,000円、これがいわゆる常識の範囲内で名張市はおつけになったという金額になると私は思うわけです。じゃ、その紹介状を持ってわざわざ名張の市民病院へお越しになる方というのは当然1次医療のところで診て、それ以上に高度の医療が必要でしょうということで紹介状を持っていくわけですよね。ところが、紹介状を持たない患者さんというのは、例えば風邪引き程度では多分皆さんの場合は一般の開業医さんへ行かれると思うんですよ。でも、ちょっと風邪引きだけども、この間からこういうところもぐあい悪い、調子悪い、開業医さんよりかちょっとやっぱり高度なところで検査もしてほしいなという気持ちで行かれる方もおると思うんですよ。だから、当然最初から紹介状を持っていく方とない方というのは多少違いがあると思うんですね。そういう点については私は診療費のこの特定療養費をつけるに当たって市長に私申し上げた、そのようなことを前に申し上げてるはずなんです。それでもなおかつ1,000円をつけるという形で今回出されてきたというのが、非常に残念だなというふうに思います。そういう点についてはまだ開院もしていない、全国的に大学病院、大きな大学病院が一部つけているという状況下の中で、名張がいち早くこういう形でつけるということに私は非常に市民にとっては大変な負担になるというふうに思うんです。親しみのある市立病院という点で、せっかく待っていた病院が、ちょっと行ってみようかなって安易な気持ちで病院というのは行かないと思うんですよ。その辺をお酌みいただいて、今すぐつけるというんではなくて、もう少し様子を見ながらするべきではないかという点での一定期間の試行ということをいかがお考えですかというふうに聞いたわけです。その点については私はお答えをしていただきたいなと思います。 ちなみに、厚生省のねらいといいますのは、医者も公的医療保険から稼ぐばかりでなく、自分の力で必要な財源は確保する仕組みに切りかえていかねばならないという、こういう言い方をしたのが実は厚生省の官僚トップの前事務次官、岡光さんの考え方です。また、政府の医療費抑制政策のもとで、公的保険以外で患者から取り立てるべきというのが今の厚生省のねらいですね。その厚生省のねらいにどっぷり入ってしまってると、保険料の一部負担以外にも広がる。患者の医療費負担というのは、もうそれこそ今回の特定療養費だけではなく、入院給食が保険から適用外になりましたし、いろんなものが患者さんの負担ということになります。単なる1,000円といえどもその1,000円が払えない方もたくさんいますし、結果的にはお金がなければ高度な医療も受けられないような形にならないようにと私は思いまして、今回の1,000円の特定療養費についての行政側の対応というのをお聞きしておるわけです。 残りましたことについてお答えいただきますように。私の質問を終わります。 ○議長(山口長四郎君) 市長。 ◎市長(富永英輔君) 国の施策にかかわることは私からお答えはできませんが、先ほども申し上げたように、やっぱりお互いに発言をしてきた経過の責任だけは持ちながらしていくべきだと、このことを基本にお願いしておきたいと思います。そのことを踏まえて今回条例制定をお願いをしているわけでございますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(山口長四郎君) ほかに質疑はありませんか。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) ないようでありますから、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第21号については、産業公営企業委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第10 議案第22号 名張市監査委員条例の一部を改正する条例の制定について       議案第23号 委員会の委員等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について       議案第24号 名張市消防団に関する条例の一部を改正する条例の制定について       議案第25号 名張市社会教育指導員の報酬及び費用弁償に関する条例及び名張市生活相談員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について       議案第26号 選挙管理委員会及び議会等の要求により出頭した者等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について       議案第27号 議会の議員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について       議案第28号 市長、助役及び収入役の給料並びに旅費等に関する条例及び名張市水道事業管理者の給料及び旅費等に関する条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第10、議案第22号、名張市監査委員条例の一部を改正する条例の制定について、議案第23号、委員会の委員等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第24号、名張市消防団に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第25号、名張市社会教育指導員の報酬及び費用弁償に関する条例及び名張市生活相談員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第26号、選挙管理委員会及び議会等の要求により出頭した者等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第27号、議会の議員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第28号、市長、助役及び収入役の給料並びに旅費等に関する条例及び名張市水道事業管理者の給料及び旅費等に関する条例の一部を改正する条例の制定についての7議案を一括議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を願います。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第22号から議案第28号までの7議案につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。 議案第22号、名張市監査委員条例の一部を改正する条例の制定についてから、議案第26号、選挙管理委員会及び議会等の要求により出頭した者等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてまでの5議案につきましては、議会議員の報酬並びに三役等の給料の額の改定状況、県下各都市が定める報酬額及び委員の活動等を総合的に検討いたしまして、平成9年度のそれぞれの職についての適正な報酬額を定め、また地方自治法第203条第3項に基づき、それぞれの委員等が公務のために委員会等に出席したときの費用弁償の支給について明確にするために所要の改正を行うものであります。 続きまして、議案第27号、議会の議員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、議長、副議長及び議員が招集に応じ、本会議、常任委員会、議会運営委員会及び特別委員会に出席したときに費用弁償として定額の旅費を支給することと、議案第28号、市長、助役及び収入役の給料並びに旅費等に関する条例及び名張市水道事業管理者の給料及び旅費等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、地方自治法第204条第2項の規定に基づき、通勤手当を支給するようにそれぞれ所要の改正をするものであります。 以上、各議案につきましてよろしくご審議を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますから、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第22号から議案第28号までの7議案については、総務企画委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第11 議案第29号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第11、議案第29号、議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第29号、議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。 この議案は、国家公務員等共済組合法の一部が改正され、日本たばこ産業株式会社、日本電信電話株式会社及び旅客鉄道会社等を国家公務員等共済制度の適用対象から除外し、厚生年金保険の適用対象としたことに伴い、題名を国家公務員等共済組合法から国家公務員共済組合法と改められたため、それに対応する当市条例における関連部分を整備するものであります。 以上、よろしくご審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げ、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますから、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第29号については、総務企画委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第12 議案第30号 名張市電子計算組織に係る個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第12、議案第30号、名張市電子計算組織に係る個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。 議案を朗読いたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第30号、名張市電子計算組織に係る個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由のご説明を申し上げます。 本議案は、本年4月開院予定の市立病院において、より迅速、的確な診療を目指して、他の医療機関等との間で電子計算組織を結合し、画像情報等を直接伝送することにより、いわゆる遠隔診断や専門分野の助言、交換などを行う計画でありますことから、本条例第9条に規定している市以外の電子計算組織との結合の禁止について、所要の個人情報保護対策を講じた場合にその結合を認めることとするものであります。 以上、よろしくご審議の上、ご承認賜りますようお願い申し上げ、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますから、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第30号は総務企画委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第13 議案第31号 名張市病院等医療機関整備基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第13、議案第31号、名張市病院等医療機関整備基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第31号、名張市病院等医療機関整備基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由のご説明を申し上げます。 この条例は、昭和62年12月に病院等の医療機関を整備、充実する経費の財源に充てるため設置されたものでありますが、これらの施設は平成8年度をもってすべてが完了することとなり、平成5年3月に名張市立看護専門学校と同年12月には名張市立病院と昨年12月には名張市老人保健施設ゆりの里とそれぞれ名称が決定されましたことと、看護専門学校及び老人保健施設の建設改良費は全額が一般会計の負担であり、また病院の建設改良費については2分の1の額を一般会計において負担することとする基準もあることから、今後において一時に多額の負担を要することも考えられますので、名称を変更し、存続することとしたものであります。 なお、平成8年度末において、基金に残高が生じた場合には改正後の条例により積み立てたものとみなすことといたしておりますので、よろしくご審議の上、ご決定を賜りますようお願いいたしまして、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますから、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第31号については、総務企画委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第14 議案第32号 名張市保育所条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第14、議案第32号、名張市保育所条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第32号、名張市保育所条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明を申し上げます。 東部保育所における定員につきましては、昭和51年の設立時には120名でありましたが、昭和60年に児童数の減少に合わせ90名に改定いたしております。しかし今回、美旗地区周辺の保育需要の増加に伴い、乳児保育や延長保育等多様なニーズに対応し、適正な運営を図るため、定員を110名に改定するものでございます。 何とぞよろしくご審議の上、ご承認賜りますようお願い申し上げ、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますから、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第32号については、教育民生委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第15 議案第33号 名張市在宅介護支援センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第15、議案第33号、名張市在宅介護支援センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第33号、名張市在宅介護支援センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由のご説明を申し上げます。 在宅の要援護高齢者とその家族の介護相談等を行う施設として、名張市老人保健施設ゆりの里へ設置するものであり、既に設置しております名張市在宅介護支援センター国津園及びふれあいに続くものとして、その管理、運営につきまして条例の一部改正をお願いするものでございます。 何とぞよろしくご審議の上、ご承認賜りますようお願い申し上げ、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第33号については、教育民生委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第16 議案第34号 名張市農業集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第16、議案第34号、名張市農業集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を願います。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第34号、名張市農業集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。 本改正は、このたび平成6年度から進めてまいりました田原地区農業集落排水緊急整備事業が完成し、平成9年4月1日から施設を供用開始することになりました。したがって、施設の位置づけ並びに使用料等の設定を内容とする条例の改正をするものであります。 以上、よろしくご審議を賜り、ご承認いただきますようお願い申し上げまして、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますから、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第34号については、産業公営企業委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第17 議案第35号 名張市営住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第17、議案第35号、名張市営住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第35号、名張市営住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由のご説明を申し上げます。 今回の改正は、昭和53年度に建設いたしました中層耐火造3階建て12戸の一ノ井市営住宅につきまして、本年度、国の補助対象事業として部屋等の増改築改良工事を施工いたしておりますが、この事業が完了するに伴い、家賃の改定をお願いするものであります。この改定につき、増改築の内容や過去における他の住宅家賃改定との均衡を考慮し、現行月額家賃4,000円を1,000円増額し5,000円に改定し、平成9年4月1日より実施するものでございます。 以上、よろしくご審議を賜り、ご承認いただきますようお願い申し上げ、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。 和田真由美君。 ◆議員(和田真由美君) 名張市営住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例の制定につきまして、ちょっと一言お尋ねをしておきたいなと思います。 一ノ井の地域的な問題もありますので、同和事業とのかかわりもありまして、今回1,000円の家賃増額ということですね。今どき4,000円の住宅の家賃というのは非常に低い形です。それがあくまでもいけないということではなくて、今回建て増しなり何なりをされて1,000円の増加ということなんですが、ここで一つお尋ねをしておきたいのは、一般の公営住宅におきまして、同じ部屋数で同類の住宅であれば、このような改造をした場合に幾らほどの値上げをされるのかというのが1点ございます。まず、公営住宅というのは低所得者のために一時的にお入りになるという点では、私自身もそういう大阪の府営住宅にも入ったことがございますので、非常に助かった時期というのがございます。そのゆえんもあってこの名張で住むことができたんだなという、そういう過程もあるんですけども、今、公営住宅というのが余り建てられてない状況ですし、国の方向なり、また住まいるプランという形で名張市の方は出していただいてるんですが、安い家賃というよりか民間活力を利用して、どんどん民間と余り変わらないレベルの家賃というのが、今行われようとしているのが状況じゃなかろうかなというふうに思います。その点につきまして、一ノ井との分を比較するというわけでもございませんが、特にここでは高齢者の方もいらっしゃる、低所得者の方もいらっしゃることもよくわかっております。その分逆差別にならないように、名張市における公営住宅の安い住宅確保という点について、将来的な形で、例えば高齢者、障害者を対象にして家賃がぐっと安いんだというならわかるんですけども、名張市における今後の公営住宅のあり方について、ここでこの議案とかかわってお聞きをしておきたいなと思います。 ○議長(山口長四郎君) 建設部長。 ◎建設部長(宮脇英君) まず、家賃改定のことでございます。この家賃改定につきましては、今6畳一間ぐらいの面積を増築しております。これにつきましては、名張市といたしまして過去に2棟ございます。これが3棟目でございます。私ども家賃の算出もやっております。しかしながら、算出限度額いっぱいというわけにはいきませんので、その範囲内ということで抑えさしていただいてこの1,000円、というのはあくまでも3棟相互にひとつ均衡をとれるような家賃ということで1,000円を増額さしていただいております。 そして、今後の市営住宅ということでございますが、まず家賃的に同じような面積はございませんが、ほかの夏見の市営住宅に入りますと、大体これで1万円ぐらいの違いがございます。これ現実に1万円ぐらいの違いがございます。 それともう一つ、これは平成8年に公営住宅の制度が全面的に変わっております。この施行につきましては、平成10年の4月1日からということになっております。それによりまして平成9年度に、この中には当然家賃改定も入っております。だから、平成9年度で全面的な見直し作業をさしていただこうと思っております。この主なことによりましては、現在同じような一つの棟でございますと家賃が同額でございますが、今度は基礎に収入の方からその家賃ベースの基礎を持っていこうというのが大きなこの法改正でございます。だから、一つの棟でも隣の人と家賃が違うという、収入が違ったら当然家賃が違ってきますよというような改正を平成9年度に作業をさしていただこうと思っております。 それで、今後の市営住宅の建築方向ということでございますが、これにつきましては現在マスタープランに基づきまして再生住宅マスタープランというのを現在作業をしております。これが本年度中に一つの結果が出ようと思いますので、それを見込みまして一つの名張市の方向性を決めていかなければならないと現在思っております。 以上でございます。 ○議長(山口長四郎君) 和田真由美君。 ◆議員(和田真由美君) 今回出されております一ノ井については、前回にもあったということでの、そこの住宅との家賃の均衡というふうに言われているわけですが、今るる将来の名張の公営住宅の方向を聞きますと、収入によって家賃が違うという点では、ますます公営住宅の役割に遠のいていくというか、一定の民間活力も利用しながらやれば、収入が基礎になるんで公平じゃないかという一つの見方もあるんですけども、公営住宅の果たす役割という点につきましては一定抑え込んでおくというところの歯どめがなくなるなというふうな気もいたしております。特に、平成9年度には収入によって家賃が違うという点で、今後、住宅をお借りになってる方が当然お隣から何から皆金額が違うという点では、行政側の見積もりといいますか、算定していくのも非常に手間暇かかってくるというのが、これからの大きな課題になろうかというふうに思います。その点については、今年度中に整備をされるであろうというふうには思うんですけども、要は同和地域だから、どこの地域だからということなく、他の住宅との家賃の均衡というのは大事なことであろうと思いますけど、だんだんそこから離れていくのが今の国の方向ですし、名張市として公営住宅という点での大きな視点に立って、低所得者の方が一時的に入れるという点での広い意味での今後も受け皿を持っていただきたいなという意見にとどめさしていただきます。 以上です。 ○議長(山口長四郎君) ほかに質疑はありませんか。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) ないようでありますから、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第35号については、建設委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第18 議案第36号 名張市公民館条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第18、議案第36号、名張市公民館条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第36号、名張市公民館条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由のご説明を申し上げます。 第2次公民館整備計画により平成8年度コミュニティセンター整備事業として実施いたしました仮称、百合が丘市民センターを公民館条例に基づき百合が丘市民センターとして設置するものであります。工事は平成8年7月着工、鉄骨づくり平屋建て、延べ床面積664.31平方メートルの建物と30台収容の駐車場を整備し、本年3月末完成の予定であります。施設は社会教育法に基づく公民館と位置づけ、地域に根ざした生涯学習やまちづくり活動の場として平成9年4月より供用していくため条例の一部を改正するものでございます。 何とぞよろしくご審議を賜り、ご決定くださいますようお願い申し上げ、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第36号については、教育民生委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第19 議案第37号 名張市老人保健施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について       議案第38号 名張市水道給水条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(山口長四郎君) 日程第19、議案第37号、名張市老人保健施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第38号、名張市水道給水条例の一部を改正する条例の制定についての2議案を一括議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を願います。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第37号及び議案第38号の両議案につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。 議案第37号、名張市老人保健施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、消費税法の一部を改正する法律等の施行に伴い、食費、特別食、入浴費以外につきまして5%転嫁への移行をお願いいたすものであり、所要の改正を行うものであります。 次に、議案第38号、名張市水道給水条例の一部を改正する条例の制定につきましても、消費税法の一部を改正する法律等の施行に伴い、水道料金及び加入金につきまして、その適切かつ円滑な実施を図るべく5%転嫁への移行をお願いいたすものであります。消費税につきましては、平成元年度より導入され、既に水道料金等に転嫁しているところであります。地方公共団体にあっても、財貨、サービスの提供等が消費税の課税対象となり、現に納税義務者として税の納付をしております。 以上、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第37号及び議案第38号については、産業公営企業委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第20 議案第39号 名張市工場設置促進条例による工場指定について ○議長(山口長四郎君) 日程第20、議案第39号、名張市工場設置促進条例による工場指定についてを議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読)
    ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第39号の名張市工場設置促進条例による工場指定について、提案理由のご説明を申し上げます。 このたび提案いたしますのは、ノーベル製菓株式会社三重工場であります。この工場は八幡工業団地に隣接する西田原地内へ平成8年8月にキャンディー製品の製造工場として操業を開始し、商品は全国の市場に流通しております。進出に当たっては、将来的な規模拡大に備えて、交通至便で、本社から近距離圏内に十分な敷地を確保できること、また優良な人材の確保が容易であることから当市へ立地されたものであります。当工場は本市工場設置促進条例第3条の規定による工場指定の要件を満たしており、本市産業の興隆と雇用の増大を図り、市勢の伸展に資するものと認められますので、議会の議決を賜り指定いたしたいと存じます。 よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますから、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第39号については、産業公営企業委員会に審査を付託いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第21 議案第40号 市道路線の認定について       議案第41号 市道路線の認定について       議案第42号 市道路線の認定について       議案第43号 市道路線の変更について ○議長(山口長四郎君) 日程第21、議案第40号、市道路線の認定について、議案第41号、市道路線の認定について、議案第42号、市道路線の認定について、議案第43号、市道路線の変更についての4議案を一括議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。  (事務局長議案朗読) ○議長(山口長四郎君) 提案理由の説明を求めます。 市長。  (市長富永英輔君登壇) ◎市長(富永英輔君) ただいま上程されました議案第40号から議案第42号の市道路線の認定について、及び議案第43号の市道路線の変更について、提案理由のご説明を申し上げます。 まず、議案第40号の市道認定でございますが、道路網の見直しにより現国道368号における平尾地内から夏見坊垣地区までの延長550メートルの路線について平尾夏見線として認定するものです。 次に、議案第41号の新町鍛冶町線につきましては、名張川の河川改修に伴い整備される延長640メートルの区間について認定するものです。 また、議案第42号につきましては、県道滝之原美旗停車場線及び県道蔵持霧生線の一部が市へ移管されることに伴い、滝之原学校前線として延長788メートル、中並線として延長282.6メートルについて、それぞれ市道として認定するものです。 引き続きまして、議案第43号の市道路線の変更でございますが、県道名張青山線の一部が市へ移管されることに伴い接続する市道滝之原工業団地中央線の起点を91メートル延長して1,841メートルに変更するものです。 以上、何とぞよろしくご審議を賜り、ご承認くださいますようお願い申し上げ、提案理由のご説明といたします。 ○議長(山口長四郎君) これより質疑を行います。  (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山口長四郎君) 質疑がないようでありますから、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第40号から議案第43号までの4議案については、建設委員会に審査を付託いたします。 以上をもって本日の議事日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。                 午後2時24分散会           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長は、この会議録をつくり、署名者とともに署名する。  議 長  副議長  議 員  議 員...